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骨粗鬆症

骨粗鬆症とは、骨の強度が低下して骨折しやすくなる病気です。私たちの骨は、古くなった骨を壊して新しい骨を作るというサイクルを日々繰り返していますが、加齢や閉経などの影響でこのバランスが崩れると、骨の中がスカスカの状態になってしまいます。宮城県黒川郡大和町のほそごえ整形外科では、地域のみなさまが自分らしく動ける体、すなわち「アクティブエイジング」を実現するために、骨の健康を守ることを重要視しています。

現在広く用いられているガイドラインによると、国内では10人に1人がこの病気に罹患していると報告されています。骨がもろくなっても、初期の段階では痛みなどの自覚症状がほとんど現れないため、気づかないうちに病状が進行してしまうことが少なくありません。私たちは、先進的な検査機器を用いた詳細な診断と、患者さん一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療計画を提案し、住み慣れた地域で元気に暮らし続けられるようサポートいたします。骨粗鬆症の詳細は、当院の「整形外科」のページでも詳しく解説しています。

骨粗鬆症の症状について

骨粗鬆症の最大の特徴は、自覚症状が乏しいまま静かに進行することにあります。骨がもろくなっていても、日常生活で強い痛みを感じることは少ないため、多くの患者さんは骨折するまで病気に気づくことができません。そのため、沈黙の疾患とも呼ばれています。しかし、体の小さな変化に注意を向けることで、早期発見につながる場合があります。

身長が縮んできた

若い頃の身長と比較して2センチメートルから3センチメートル以上低くなった場合は、注意が必要です。背骨が自分の体重を支えきれなくなり、押しつぶされるようにして骨折(圧迫骨折)している可能性があります。痛みを伴わないこともあるため、健康診断などで身長の減少を指摘された際は、一度専門的な検査を受けることをおすすめします。

背中や腰が曲がってきた

背骨の強度が低下すると、背中が丸くなったり、腰が曲がったりすることがあります。姿勢の変化は、見た目の問題だけでなく、内臓への圧迫や逆流性食道炎などの原因にもなり得ます。適切な姿勢改善に取り組むことで、生活の質を維持することが期待できます。姿勢にお悩みの方は、当院の「姿勢改善」のページを参照してください。

「いつのまにか骨折」の発生

転倒などの大きな衝撃がなくても、くしゃみをしたり、重いものを持ったりといった日常の何気ない動作で骨折してしまうことがあります。これが「いつのまにか骨折」と呼ばれる状態です。特に、背骨や手首、太ももの付け根などは、骨粗鬆症によって骨折しやすい部位として知られています。一度骨折を経験すると、連鎖的に次の骨折を引き起こすリスクが高まるため、早急な対策が必要です。

骨粗鬆症の原因について

骨粗鬆症の原因は多岐にわたりますが、大きく分けると「加齢」「女性ホルモンの減少」「生活習慣」の3つが挙げられます。私たちの骨は、常に古い骨を溶かす「骨吸収」と新しい骨を作る「骨形成」のバランスを保っていますが、さまざまな要因でこのバランスが崩れることにより、骨の密度が減少していきます。

女性ホルモンの変化

女性は閉経を迎えると、骨を保護する働きを持つエストロゲンという女性ホルモンが急激に減少します。これにより骨の入れ替えのバランスが崩れ、骨密度が大幅に低下しやすくなります。女性の健康管理においては、骨の健康維持が欠かせない要素となります。女性特有の体調の変化については、「女性の健康」のページで詳しくお伝えしています。

加齢と身体機能の低下

年齢を重ねると、腸管からのカルシウム吸収能力が低下したり、骨を作るための細胞の働きが鈍くなったりします。また、加齢に伴う運動量の減少も、骨への刺激を減らし、骨を弱くする一因となります。大和町にお住まいのみなさまには、いつまでも元気に歩き続けられるよう、早期からのケアを心がけていただきたいと考えています。

不規則な生活習慣

食生活の偏りや運動不足は、骨の健康に大きな影響を与えます。特にカルシウム、ビタミンD、ビタミンKの不足は、骨を脆くする直接的な原因となります。また、過度な飲酒や喫煙、日光に当たる機会の減少なども、骨の代謝を悪化させるリスク因子となります(リスク因子とは、ある病気になる可能性を高める要因のことです)。

骨粗鬆症の病気の種類について

骨粗鬆症は、その発生原因によって大きく2つのタイプに分類されます。ご自身のタイプを正しく把握することで、より的確な治療アプローチが可能となります。

原発性骨粗鬆症

他の疾患や特定の薬の影響がなく、加齢や閉経、生活習慣などによって引き起こされるタイプです。骨粗鬆症患者さんの多くがこのタイプに該当します。

  • 閉経後骨粗鬆症・・エストロゲンの欠乏により、骨の分解が早まることで起こります。
  • 老人性骨粗鬆症・・加齢に伴うカルシウム不足や骨代謝の低下が原因となります。

続発性骨粗鬆症

特定の疾患や治療薬の副作用として、二次的に骨密度が低下するタイプです。この場合、根本となる原因疾患の治療も並行して行う必要があります。

  • ステロイド性骨粗鬆症・・治療のためにステロイド薬を長期服用することで起こります。
  • 生活習慣病関連・・糖尿病や腎臓病、甲状腺疾患などの影響で骨が弱くなる場合があります。
  • 関節リウマチ関連・・リウマチによる炎症が骨を壊す細胞を活性化させてしまいます。

骨粗鬆症の治療法について

当院では、単に骨密度を測るだけでなく、将来の骨折を防ぎ、元気に動ける毎日を支えるための総合的な治療を行います。治療の柱は「精密な検査」「適切な薬物療法」「リハビリテーション」「栄養指導」の4つです。早期から治療を開始することで、病状の寛解を目指すことが可能です(寛解とは、病状が落ち着いて安定した状態のことです)。

先進的なDEXA法による検査

ほそごえ整形外科では、WHO(世界保健機関)および日本骨粗鬆症学会が推奨するDEXA法を採用しています。この検査は、高低2種類のX線を用いて骨密度を測定するもので、腰椎および大腿骨の骨密度を精密に評価できます。検査時間は約10分と短く、身体への負担が少ないのが特徴です。また、血液検査を行い、骨代謝マーカーの値を測定することで、骨の入れ替わりの状態(骨吸収と骨形成のバランス)を数値化し、一人ひとりに適した薬の選択に役立てます。

患者さんに合わせた薬物療法

骨密度の数値や骨代謝の状態に合わせて、さまざまな種類の薬を使い分けます。飲み薬だけでなく、自己注射やクリニックでの点滴・注射など、通院ペースやライフスタイルに合わせた選択が可能です。

  • 骨吸収抑制剤・・骨が壊されるのを防ぎ、骨密度を維持・向上させます。
  • 骨形成促進剤・・新しい骨を作る細胞を活性化させ、骨の強度を高めます。
  • ビタミン剤・・カルシウムの吸収を助けたり、骨の質を整えたりします。

運動療法とリハビリテーション

骨は荷重刺激を受けることで強くなります。当院では理学療法士が、骨を丈夫にするための運動や、転倒を防ぐための筋力トレーニングを指導しています。専門的な運動プログラムを通じて、「転ばない体づくり」を全面的にバックアップします。リハビリの詳細は「リハビリテーション科」のページをご覧ください。

食事療法と生活アドバイス

骨の材料となるカルシウム、吸収を助けるビタミンD、骨の形成を促すビタミンKをバランスよく摂取することが大切です。当院では、骨粗鬆症マネージャーの資格を持つスタッフが、具体的なレシピや食生活の工夫についてアドバイスを行っています。

料金について

骨粗鬆症の検査(DEXA法)を保険適応で受ける場合の費用目安は以下の通りです。血液検査や初診料などは別途必要となりますが、定期的な検査は将来的な骨折リスクを低減させ、結果として将来の医療費負担を抑えることにもつながります。

負担割合 費用の目安
1割負担の方 約450円
2割負担の方 約900円
3割負担の方 約1,350円

骨粗鬆症についてのよくある質問

Q1. 痛みがないのに受診してもいいですか?

A1. はい、もちろんです。骨粗鬆症は痛みがないうちに進行する病気ですので、症状がなくても検査を受けることが非常に重要です。特に閉経後の女性や、以前に比べて身長が縮んだと感じる方は、お気軽に宮城県黒川郡大和町の当院へご相談ください。

Q2. 検査は痛くないですか?

A2. 当院のDEXA検査は、検査台に仰向けで寝ているだけで終わる、痛みの一切ない検査です。レントゲン撮影と同じような感覚で受けていただけますので、ご安心ください。

Q3. 食事で牛乳をたくさん飲めば治りますか?

A3. カルシウム摂取は大切ですが、食事だけで低下した骨密度を大幅に改善させることは難しい場合が多いです。精密な診断に基づき、食事管理と並行して適切な治療薬を使用することが、骨折予防には最も効果的です。

Q4. 一度骨粗鬆症と診断されたら一生薬を飲みますか?

A4. 患者さんの骨密度や年齢、全身の状態によって異なります。骨密度が十分に改善し、骨折リスクが低下した場合には、休薬を検討したり、薬の種類を変更したりすることもあります。経過を見ながら、最適なプランを一緒に考えていきましょう。

Q5. 高齢になってから治療を始めても意味はありますか?

A5. 決して遅すぎることはありません。何歳からでも骨密度の低下を抑え、骨折を予防する効果は期待できます。住み慣れた地域で元気に自立した生活を続けるために、今からできるケアを始めましょう。

院長より

ほそごえ整形外科の院長、細越琢です。私は日本専門医機構認定整形外科専門医として、これまで多くの患者さんの「痛み」や「けが」に向き合ってきました。その中で強く感じているのは、骨折をきっかけに歩けなくなったり、それまでの楽しい暮らしが制限されてしまったりする方の多さです。私たちは、治療のその先にある、みなさまの「健やかな暮らし」を守りたいと考えています。

当院が掲げる「アクティブエイジング」は、決して特別なことではありません。孫と公園で遊べること、友人とお茶に出かけられること、住み慣れた大和町吉岡で自分らしく過ごし続けられること。そうした当たり前の日常を支えるために、骨の健康は不可欠な土台となります。当院には、日本骨粗鬆症学会が認定した高度な知識を持つ骨粗鬆症マネージャーが在籍しており、医師とスタッフがチーム一丸となって、あなたの「これから」をサポートします。

骨粗鬆症は、早期に発見し、根気強くケアを続ければ、決して怖い病気ではありません。骨の状態を把握することは、自分の未来を大切にすることと同じです。少しでも不安を感じている方、健康診断で指摘を受けた方、あるいは「いつまでも元気に動きたい」と願うすべての方に、寄り添った診療をお届けします。どうかお一人で悩まず、まずは気軽にお話を聞かせに来てください。

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